忍者ブログ
エレクトーン(特にELシリーズ&STAGEA)を(色んな方向から)愛してやまない管理人が、エレクトーンや音楽について色々と語っております。
某所に別名で投稿した「エレクトーン擬人化」の小説です。
※文字数に制限があるため、分けて投稿します
 
個人の勝手なイメージで「もしもエレクトーンが人間の姿をしていたら…」と考えたものであり、ヤマハ本社様及び関係者様とは一切関係ございません。


大丈夫!という方は、追記よりお楽しみいただければ幸いです…

*****



銀色の狂風

 

 

2004年の初めの冬の日。

私はいつものようにエレクトーンのレッスンにやってきた。

自称“エレクトーンマニア”の私は、今日もロビーのパンフレット置き場をチェックする。

 

(あ、あったあった、新しいパンフレッ…、!?)

 

私は息をのんだ。

目に飛び込んできたのは、パネルが銀色に光り、両サイドが…なんというかすかすかな、エレクトーンらしきものが表紙に載ったパンフレットだった。

 

(な…何じゃこりゃ!!え、これ…エレクトーン、だよね…?)

 

今までのエレクトーンとあまりにも違う姿のため、驚きを隠せない。

私はパンフレットを手に取り、中をぱらぱらとのぞいてみた。

なるほど、これはもうすぐ新しく発売されるエレクトーンらしい。

ディスプレイはタッチパネルになり、本体の分解や組み立てもできるようだ。

私は新しい機種に興味がわく一方で、大きく戸惑う気持ちがあった。

 

ELシリーズはどうなるの?これを使うようになったら…もう使わなくなっちゃうの…!?)

 

私はずっとELシリーズの最高機種であるEL-900mがほしくて、今まで好きな雑貨でさえ買うのをがまんしてお金をためてきていたのだ。

それなのに、これから機種が変わっていくとしたら…どうすればいいのか分からない。

 

 

しばらくたってから、レッスン室にも新しいエレクトーン“STAGEA”がやってきた。

私の使う教室にはその“カスタムモデル”がおかれた。

今日はSTAGEAが教室におかれて初めてのレッスンだ。

レッスンまでの待ち時間、教室に入っていていいと言われた私は、防音の重たいドアを開けた。

すると…

 

「おっ、来たか」

 

銀色のジャケットを着た男が中にいた。

その男はオレンジ色のネクタイを緩くしめ、水色の長髪をポニーテールにしばっていた。

いかにも生徒が来るのを待っていた様子だ。

 

「…もしかして、あなたが新しいエレクトーン?」

 

私が聞くと、男は答えた。

 

「その通り。俺はELS-01CSTAGEAのカスタムモデルだ!君はSTAGEAを使うのは初めてか?」

「そうだけど…」

 

新しい機種に触れてみたい気持ちと、まだあまり気が進まない気持ちとが混ざりあう。

すぐにまた01Cが口を開いた。

 

「カスタムモデルはすごいんだぜ。ホリゾンタルタッチが使えるしセカンドエクスプレッションペダルだってある。上級者向けの曲を弾くのに何ら不自由はないんだ!」

 

彼は自信たっぷりの表情で言った。

 

「それくらいEL-900mでもできたじゃん」

「なっ…それだけじゃねーよ!音色やリズムはELシリーズよりすげー多いし、レジストレーションメニューだって300もあって、しかも俺本体に入ってるんだぜ!?」

「ふーん…、なんかいまいちピンとこないなぁ…」

 

私が首をかしげながら言うと、01Cはエレクトーン本体のほうへ私を誘導した。

 

「まぁとりあえずさわってみろよ。使った事がないんじゃピンとこないのも当然だろ」

 

私は恐る恐る専用のいすに座り、音色やリズムを適当に鳴らしてみた。

STAGEAに初めて触れた瞬間だ。

 

「…何これ、ELと全然違う…」

 

聴きなれない音の響きに、私は若干のショックを覚えた。

 

「だろう?俺達STAGEAは音源が一新されたからな」

 

また得意げに01Cが言った。

 

「でもやっぱりELシリーズのほうがいいな~」

「なんでだよ!」

 

すかさず01Cがつっこんだ。

 

「だって…エレクトーンを始めた頃からELシリーズで育ってきたんだもん…」

 

私がそう言って黙り込むと、01Cは次の言葉に困ったように目を泳がせた。

 

「そ、そうだ、ほら、何か曲を弾いてみろよ。レジストメニューもあるわけだし」

 

01Cが言った。

そうは言っても、今弾ける曲といえばフロッピーディスクに入っているELシリーズ用の曲しかない。

即興演奏は苦手なので、レジストレーションメニューを使って弾くのも無理だろう。

私はフロッピーを選びながら01Cに聞いた。

 

「フロッピーって使える?」

「おう。ELシリーズ用のデータは修正が必要だけどな」

「修正?どんな?」

「弾いてみれば分かるさ」

 

私はよく分からないままフロッピーを挿し込み、MDR画面を出してプレイボタンを押した。

そして演奏を始めたが…

 

「!?」

 

私は著しい違和感を覚えた。

音のバランスなどが悪く、元のものとは明らかに別物になっている。

3分の1くらいまで弾いたところで私はリズムをぶちっと止めた。

 

「おい!最後まで弾かねーのか?」

「だって!バランスとか違いすぎるよ!ここの音がでかいし、A.B.C.も別のやつになってるじゃん!」

「だから言っただろ修正が必要だって!ELと俺達では音源の仕組みが違うんだから仕方ねーじゃん」

「何それめんどくさい!」

「めんどい言うな!これからもこの曲を弾きたいんだったらちゃんと修正しろ!」

 

…時代の変化とは恐ろしいものである。




※2へ続きます…
Counter
koha-Tube
エレクトーン動画コンテスト2017自由部門入選作品




エレクトーンって一体何!?
デモンストレーションやってます♪



最新コメント
[09/25 如月]
[05/30 如月]
[04/19 如月]
[04/04 如月]
[03/24 如月]
[03/20 如月]
[04/26 ハルカ]
Calendar
11 2017/12 01
S M T W T F S
1 2
3 4 5 7 8 9
10 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31
Blog内検索
バーコード
忍者ブログ [PR]
PR